インプラントの歴史
implant history
失った歯を補綴(ほてつ)するという考えは大昔から...
お口は人にとって重要な器官です。歯を失うと「食べる」「話す」「表情」など生活にかかわることに弊害が出てしまします。
失った歯を何かで代用するという考え方は、紀元前の大昔からあったようです。
記録上の最古のインプラントはBC.700年頃の物と推測される、南米のマヤの遺跡から見つかった下顎の骨に、貝殻で作られたインプラント1本と天然の抜去歯を再利用したインプラントを2本です。
年齢は20代女性で
現在、ハーバード大学の考古学・人類学博物館に保存されています。
その後、近代に入り歯科医師という職業ができてからも様々な試みがあり、ネジ型でなく薄い板型のブレードインプラント、人工サファイヤで作られたインプラント等、様々な治療方法が考えられ、実際に治療に取り入れられてきましたが、現在のインプラント治療とは程遠い治療結果でした。
近代インプラントの開発は偶然から...
スウェーデンのブローネマルク博士は、全く別目的の実験にてウサギのすねに取り付けたチタン製の器具を取り外そうとしたところ、骨とチタンがくっついてしまい剥がれなくなってしまっていました。
博士はその現象に興味を持ち「チタンと骨は拒否反応を起こさずに結合する」という仮説を立てて、研究を行い実証しました。
この現象をオッセオインテグレーションと名づけ、研究チームを立ち上げさらに実験を繰り返し、1965年にイエスタ・ラーション氏(当時34歳)に世界で初めての歯科インプラント治療(臨床実験)が行われました。
当時埋入されたインプラントは亡くなるまでの41年間後遺症なくそのインプラントを使用されました。
さらに改良され続けるインプラント
現在では歯科大学でも当然のごとく、カキュラムに含まれるインプラントは欠損歯治療の「入れ歯」「ブリッジ」に次ぐ「インプラント」として当たり前の選択肢となっています。
スウェーデンでは国民はインプラント治療は保険適用だそうです。
各、インプラントメーカーも日進月歩を続け、インプラント体(フィクスチャー)はもちろんの事、CTスキャンの登場やインプラントガイデットサージェリーシステム、口腔内スキャン、など、確実に埋入が行える機器類も充実してきています。
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